経営学は学ぶべき?
経営学を学べば、ビジネスを成長するためのヒントを得られるほか、リスクマネジメントにも繋がるメリットがあるため、ビジネスを安定的に成長させたいのであれば経営学を学ぶべきです。
経営学の学び方は大きく分けて書籍を読む方法とセミナーへ参加する方法があります。
経営者としての思考や資質を習得したい場合で、理解力・想像力に自信がある方は書籍を読むだけでも十分でしょう。
セミナーは高額な費用がかかりますが、実体験や実際の事例を交えながら説明されるため理解しやすく、セミナー参加者や講師を通じて人脈を広げられるメリットがあります。
なお、自社ビジネスに対する直接的なアドバイスを求める場合は、コンサルティングやアドバイザーサービスを利用しないといけません。
あくまでも経営学はよくある事例ごとに、どのような対処法とリスクがあるのか学ぶためのものです。
3種類の経営学
そもそも経営学とはマネジメント(経営)を学ぶためのもので、経営者が行うマネジメントは主に次の3点があります。
- 財務
- 人材
- ビジネス(戦略)
全て大切ですので、これから経営学を学ぶ方は特定の分野だけを重点的に学ぶのではなく、3つの分野を広域に学ぶことをおすすめします。
ひとつでも欠ければ意味がない
ビジネスは経営者がマネジメントするべき3つの項目が全て適切に動くことで安定した収益化に繋がります。
たとえば良いビジネスモデルと資金力があれば事業展開することができ、既存サービスに比べた強みが高ければ一時的に成功するでしょう。
しかしスタッフのマネジメントや教育が正しくできないと、クレームや優秀な人材が離職するなどのトラブルが相次いで、事業が撤退へ追い込まれてしまいます。
また、優秀な人材とビジネスモデルがあっても、財務状況が悪い理由で廃業するケースが非常に多いです。
例外として、経営者が1人で営業やサービス提供業務を手がけられる場合は、人材のマネジメントは不要になります。
サービス品質や収益性に関連した業務を雇用したスタッフが対応する場合は、人材マネジメントまでしっかり行いましょう。
経営学の主な内容
経営学は書籍やセミナーなど、たくさんの種類がありますが、どれも基本的な概念・内容は共通しているものです。
3つの分野ごとに、経営学で学べる主な内容をまとめました。
▶ 財務マネジメント
事業投資の必要性
経費削減によって利幅を高める方法
有益な経費の使い方
資金難に陥った時の対処法(資金調達法)
財務管理の方法(決算書類やオフバランスなど主要な指標の見方)
▶ 人材マネジメント
給与や賞与、昇給、福利厚生など従業員の待遇(モチベーション向上・離職率の低下)
スタッフが働きやすい環境を作る(業務効率の改善)
リーダーの育成(組織力のアップ)
スタッフ品質の底上げ(スタッフへの教育・研修)
スタッフの負担軽減(残業時間の短縮、業務負担の軽減)
人件費の効率化(残業代短縮、パートや派遣会社の活用、外注など)
優秀なスタッフを獲得する方法(新卒採用、引き抜き等)
▶ ビジネスマネジメント
成功したビジネスの事例
失敗したビジネスの事例
業界動向
将来の展望
各部門や店舗の評価方法
事業拡大・縮小する際の基準
財務と人材については業種を問わず共通していることが多いです。
ビジネスマネジメントは業種やビジネスモデル、企業規模に合った内容の経営学を学ばないと意味がありません。
書籍 VS セミナー
前述で紹介した経営学の基本的なことは、大半のことを書籍で学べます。
経営者に求められる思考法や初歩的なノウハウを知りたい方は、まずは書籍を読むことから始めてください。
セミナーは書籍での自己学習に比べて以下のメリットがあります。
- 主要なポイントを理解しやすい
- 説得力がある(経験談・体験談など)
- 最新動向を織り込んだ内容になっている
- 講師や他のセミナー参加者との人脈を築ける
経営学のセミナーへ参加する経営者の方は、講師や他のセミナー参加者との人脈構築や、幅広い企業を見てきた講師や実体験を語る特別講師(ゲスト)による生きた話を聞く目的を持っていることが多いです。
人脈構築や書籍・ネットには出ていない情報を知ることができれば、ライバル企業よりも有利にビジネスを進められるようになりますよ。
人脈構築は顧客の獲得だけではなく、資金調達法やコストカット法、安い卸業者の情報などを共有できるケースが多いです。
書籍で要点を理解できない場合は、商工会議所主催などリーズナブルな費用で受けられる経営学セミナーを受講してみるとよいでしょう。